事例紹介
導入事例
高成長を支えた「UCS 5.0」アパレルに特化した基幹システムの優位性

高いブランド力を誇る「theory」を擁する株式会社 リンク・セオリー・ホールディングス様。2005年9月より国内7ブランド・全150店舗に「UCS 5.0」を導入、約3カ月という短期間で安定稼動至り顕著な成果をあげることができました。その内容について、国内事業管理本部本部長 千葉 幹夫様を中心にお話を伺いました。

 

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2009年4月
株式会社リンク・セオリー・ホールディングス様
導入対象サービス:UCS 5.0

 

 

<取材ご協力>

国内事業管理本部本部長 千葉 幹夫様

国内事業管理本部業務システム部 ゼネラルマネージャー 後藤 俊彦様

国内事業管理本部業務システム部 マネージャー 中村 貞人様

国内事業管理本部業務システム部 マネージャー 辻 隆之様

 

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■従来システムとUVASシステムの違い

千葉氏:「UCS 5.0」導入前は、他社のシステムを使っていました。そのシステムは、2001年(売上高約31億円)に3倍の売上高100億円を想定し、2002年に導入しました。しかし、予想を超える成長を続け、導入2年後の2004年には売上高147億円となり、システムキャパシティを大きく超え、いつダウンしてもおかしくない状況でした。また、債権債務管理が全く機能しておらず、毎日担当者がトランザクションデータ全てをサーバーへ蓄積し、アクセス等による集計で決算を行っていたという、作業効率が悪く且つ、人為的なミスの発生リスクが高い状態でした。

加えて、以前のシステムには現在のシステムにある「MDSS(Merchandising Decision Support System)」のような分析機能が全くなく(導入する予定でしたが全く稼動に至らず)、将来を見据えてシステムを刷新する必要があるという結論になり、基幹システムを入れ替えることになりました。

 導入検討当初、UVASの他に3社ほど比較しました。当時、社内の人的リソースが私も含め3名と極めて少なく、その人員では新規出店や本社社員の増加等、会社規模拡大への対応で手一杯でした。そのような中でUVASを選定した理由は、SPA業務のノウハウと特化した業務アプリケーションを持ち、ファッション業界で多くの実績があったからです。

 当時お願いしたのは「我々の要望をあまり聞かないでください」ということ。我々を見て、ベストソリューションを提案して欲しいとお願いしました。UVASの持つノウハウで、現状の実態から業務改善ポイントや業務フローの見直しまでを提案していただき、2005年9月から無事にUVASのシステムを稼動することができました。

 現在、売上高が200億円を超えるまでに成長しましたが、販売分析の精度向上などUVASのシステムに支えられている面が非常に大きいですね。

中村氏:UVASのシステム導入を変革のきっかけにしたかったというのもありました。以前のシステムでは各部門で独自のルールがあり、それを一新させて業務を標準化させるという効果も得られました。

 

■導入時のサポート体制

千葉氏:システム導入時はどっぷりと社内に入り込んでいただいたので、大きな混乱はありませんでした。本部・営業・店舗・物流でオペレーションが全て変わったのですが、本部への常駐含めて手厚いサポートがあったので特に問題はありませんでした。

中村氏:まあ、徹夜もしましたけどね(笑)。

千葉氏:でもそれはある意味、想定の範囲。それは大変でしたよ。オペレーションが全部変わりますからね。それでも、本部から店舗までしっかり研修をしていただいことで、スタッフはスムーズに対応できました。

中村氏:特に店舗スタッフに対する研修は本当に素晴らしかったですよね。当時150店舗に対し説明をしなくてはならなかったのですが、細かく地域や時間帯を分け且つ、イベント等我々のリクエストを踏まえた上でスケジュールを組んでもらい、説明会を実施しました。マニュアルも非常に分かりやすかったです。

千葉氏:私は東京の部に参加しましたが、説明がシステム会社目線ではなく、販売スタッフの目線で説明していただいたので大変分かりやすかったですね。やはり専門家として長けていますよ、UVASの経験の豊富さですね。本当にそう感じました。

中村氏:システムが変わるということに対して多少の混乱はありましたが、操作方法に関しては、難なくスタートできたと思います。

また導入時期は8月の決算処理と秋の新規出店が重なり、加えて以前のシステムと並行稼動することになっただけでなく、店舗も一斉変更ではなく順次変更で一時期はダブルオペレーションも伴うという、大変ハードなスケジュールでした。今考えてもよく出来たなって思います。

千葉氏:データ移行に関しても詳細なスケジュールを作成していただきました。在庫データや発注データから全てのデータまで、本当に大変だったと思います。勿論、マスタも変換しなければいけなかったですし、品番もその時に桁数を変更しましたからね。

中村氏:本部についてはUVASの提案手法を基準にして当てはめましたので、多少の戸惑いはありました。特に店舗に対しての商品配分の仕組みが大きく変わりました。そのため、習得するまでには多少時間がかかりましたね。でも、ブランドヘルプデスクのサポートによってその習熟度は確実なものになっていきました。

千葉氏:また、以前のシステムでは「発注」という機能がありませんでしたから、管理者側からすればUVASのシステム導入は劇的な変化でした。発注残が管理でき、そのデータを基に売上は勿論、様々な分析ができますからね。以前は担当者のローカルPC のExcel帳票で発注残を管理していましたから、対策を考える前にそのデータ整合性を検証するだけでも大変でしたね。

 

■頼りになる「ワン ストップ コールセンター」 

辻氏:導入後にはユーバスコールセンターとブランドヘルプデスクに強力なサポートをしていただきました。

千葉氏:特にコールセンターのサービスは本当にすごいですよ。UVASのシステムを活用する上での大きなアドバンテージだと思います。店舗に導入している全てのシステム(勤怠管理、ワークフロー等のUVAS以外の他社システム)に関するお問合せまで全てお願いしています。今でも他社システムの仕様やマニュアル作りまで的確にサポートやアドバイスをいただいています。

またネットワークを中心としたインフラ周りやPC・プリンタなどの店舗機器の導入・設置といったところまでのサポートもお願いしています。以前は、導入・設置のため、私一人がCD-ROMを持って全店舗に説明して回っていましたからね(笑)。

これがワンストップでできるということはもの凄いことだと思います。店舗に関してはコールセンターに全てお任せできています。店舗とのコミュニケーションが確立していますので、本来我々が発見しなければいけない問題を先にコールセンターの方で発見していただける、なんてケースもよくあります。「問題が起きました」「ええっ、そうなんですか?」という感じで(笑)。

中村氏:店舗の運用に関するナレッジは全部コールセンターに集まっていますから、我々は大変助かっています。

千葉氏:何か新しいことに取り組む際には「こんなことをしたらどうなりますか?」などとコールセンターへ相談させていただいています。

中村氏:本部側では色々なワークフローや経理関連のシステムまで、ブランドヘルプデスクが対応してくれます。一番活躍するのはシステムの導入時と導入直後ですね。特に導入時は常駐してもらえますし、大変助かりました。

 

■業務効率化のみならず、意思決定のためのデータも豊富に

辻氏:MDの分析面ではMDSSにあるような品番別売上週次推移や、アイテム別売上ベスト10、同時売上一覧などの帳票が揃っているというのもアドバンテージですね。特に品番別売上週次推移については、今無くなってしまうとMD業務が止まってしまうほどの重要な帳票になっています。それは導入後の効果として非常に大きいと思います。

また、MD側の全ての要望に対して新たな帳票を用意すると、どうしても開発工数がかかってしまいます。そういった要望に対しては、UVASと弊社のメンバーで「MD推進プロジェクト」というチームを組み、協議を重ねた上でUVAS側にてプロトタイプ版を作成いただいています。そのような迅速な対応もMDの効率性を維持している一つの原動力になっていると思います。

そのプロジェクトにより、特に大きく変わった点は、週次での検証資料と発注枠のコントロールです。またセールに関しては、UCSのSKUマスタ機能(品揃グループ管理機能)の活用とセールシュミレーション帳票の作成支援により、本社オペレーションが飛躍的に効率化しています。これらは現在、注力してサポートいただいています。

千葉氏:店舗システムについては本社からの指示を全店舗で情報共有できるインフラが整っていますね。大変便利です。直近では店舗損益を確認できるシステムをつくっていただき、社員一人ひとりの利益意識の向上に役立っています。

中村氏:本部システムという面では配分業務が劇的に変わりました。

千葉氏:以前のシステムでは全部手打ちだったね(笑)。

中村氏:導入時、売上が右肩上がりで在庫も潤沢にあった頃ですから、UVASの醍醐味である自動補充機能を大いに活用していました。ただ、今は効率を重視しているからこそ在庫が少ない。そのような状況で「店間移動指示シュミレーション」という新たなツールをつくっていただきました。各店舗の売上と在庫のバランスから最適な商品移動を自動でシュミレーションする機能です。

このように、その時々での課題に合わせて新たな価値を創り出すことで継続的に進化し続けられるのだと思います。

 

■アパレルに特化したシステム

千葉氏:他のシステム会社との差異を挙げるとすれば、「ファッション業界に特化したシステム会社」であるという点です。生販バランス、発注や品番に対する考え方など随分と教えていただきました。仮説・検証・修正を短サイクルで回さなければならない業界ですので、業務に精通したアプリケーション、そして業務に精通したスタッフが揃っていることは何より大きなアドバンテージだと思います。

 また昨今の経済状況により急激な売上拡大が見込めない中で永続的な成長を図るには、社員一人ひとりの利益意識向上による業務オペレーションの生産性を高めていくこと、即ち社員一人ひとりの生産性向上により売上伸長無くとも利益額を増加させて行くことがビジネス上重要です。そのような観点からもUVASは単なるオペレーションシステムの枠を超えた、売上増加だけでなく生産性向上にも貢献できるシステムと考えています。事実、安定稼動以降も我々の様々な提案に、順次対応していただきました。そしてこれからも導入3年を経たシステムでありながら、未だ未だ発展出来るシステムだと考えています。

辻氏:あとは予測シュミレーション機能を強化していきたいと思います。例えば「商品を投入し、投入後3日間ないしは1週間の初速を検証して、今シーズンは全体で何枚売れそうか」とか。このような予測シュミレーション機能を強化していただけると、MD業務はさらに効率化できると思います。

千葉氏:現在、最大の課題である人件費の効率化に貢献できるシステムがあるといいですよね。過去の日別や時間帯別の売上推移から変動労働制も加味した適正なシフトを導き出すようなシステムが欲しいですね。

後藤氏:「UCS 5.0」でバックオフィス系のサポートは十分といえますので、それを更に活かした機能を進化できれば良いと思います。あとは店舗オペレーションも何か一工夫できたらいいですね。店舗の実際のオペレーションというのは、私たちも分からないかもしれないので、何かアイデアを出しながら実現していきたいです。

 

 

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株式会社リンク・セオリー・ホールディングス エントランスにて

 

>>UCS 5.0

 

 

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